ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~







何度、奇跡が起きろと思った?




何度、ろくに金もないくせに、わざわざ花を買って見舞いに行った?






俺は何度、兄さんが目覚めるのを願った?





もうそんなのは全然わからない。





「暁にぃ……?」




俺は、確かめるように昔呼んでたのと同じように兄さんを呼んだ。





『妖斗!妖斗っ!!』





頭に、兄さんの声がよぎった。




徐々に、握られた指の力が強まっていった。




――早く、目を開けて。








「妖っ、斗……。







が……ん……ば……れ」








辛そうな顔をして目を薄く開けた兄さんは、





俺を見てそう聞こえるか聞こえないか程度の








小さな小さな声で言った。







「あっ、暁っ、暁にぃっ!!!」





涙が滝のように溢れ出した。







「……ば……かっ。







早く……いか……ない……と、







遅刻……する……ぞ…」











そう言い、兄さんは俺に力もなく笑った。