真凛は、涙を流した俺を車椅子ごと 後ろからそっと抱きしめた。 「……起きるよ、きっと」 神様なんて信じてない。 だって、俺の日常は全部奪われたのだから……。 それでも、それでも……っ、 光にぃにあの日拾われて、白龍に入れたことは奇跡だと思ってる。 救われたと思ってる。 その奇跡が、 もう1回くらい起きたって別にいいじゃんか……。