10分ほどすると、光にぃが聖里奈と共に車椅子を部屋に持ってきた。 そして、間もなくして翼にぃが桃華と手を繋いで、病室に入ってきた。 「妖斗、ちょっと痛いかもしんないけど、我慢してな」 「ん」 俺が頷くと、光にぃは布団をよけて俺の体を抱き抱え、車椅子に乗せた。 「妖斗ー、押しちゃうよ?」 俺が頷くと、真凛が車椅子を押し始め、8人で10階にある兄さんの病室へ向かった。