「――ッ!?」



唐突に言われたその内容に、俺は言葉を失った。





バレていた、完全に。





「……今更辞められたら苦労しませんよ」





どうせ俺にはそれしかないんだ。



今までも、これからも。






「……自分で自分の首絞めてんじゃねぇよ」




光輝さんは苦虫を噛み潰したような顔をしてそういって、俺の胸ぐらを掴んだ。




「痛ッ!!


……余計なお世話なんだよ。俺は人なんて信じない。……どうせ裏切るんだから。友情なんていらねぇ、金でやり取りしてる方がよっぽど楽だ」




襟を引っ張りあげられた服と、きずだらけの身体がすれて痛い。痛みを無視して、俺は喋った。
昔大人を真似して身につけた敬語を、使いもしないで。








「……お前、それ信じないでもいらないでもなく、怖いの間違いだろ」






低い声を出して、まるで全てを見透かしているかのように余裕そうに光輝さんは言った。