「さて妖斗、お仲間が助けに来てくれたみたいだけど、あんたこれ以上持つかなぁ?」
「あっ、あっ………」
直後、利亜さんに首を絞められ、俺は喘ぐことしか出来ない。
徐々に、視界がぼやけていく。
「……り、あっ、さん」
俺は貴方を嫌おうと何度も何度もしたんですよ。
でも貴方は、何だかんだ俺を大切にしていた。
犯した後は謝って、俺を風呂に入れて、俺が悪夢にうなされたら何も言わずそばにいてくれましたね………。
今だって、あなたは俺にとって憎くて、怖くて怖くてしょうがない。
それでも、右も左もか分からなかった死に際の子供を、貴方は助けて今日まで生かした。
生かした癖に、結局殺すんですか……。