「……ッ」 唇を噛んで、俺は包帯と病衣を元に戻した。 馬鹿野郎。 ……何でこんなことしてんだよ。 こいつ、見たとこまだ中学生か高校生だろ。それなら、歳は十八歳の俺の三つ下かそれより少し上くらいな筈だ。 それなのに、なんで……っ。 「んっ……暁にぃ」 突如、そいつは涙を流してそう悲しそうに呟いた。 ………決めた。 やってやる。 どんな事情があるか知らんが、 お前のことは必ずこの俺が救ってやるよ。 《光輝side終了》