「……利亜さん、楽しいすか」





「うん。ねぇ妖斗、体重増えたでしょ?50いった?」





どうしようもない寒気が俺を襲った。



語尾に音符がつきそうな甲高い声を上げ、利亜さんは笑った。


「…………49ですけど」




「あたしと2週間くらい前にやった時は46だったのに、もう3キロ増えたんだ?白龍のせい?




あたし、痩せてるあんたが好きだって言わなかったっけ?」




「っ!!! すいません」





耳を舐められ、血が流れている膝の裏に手で触られる。






「フフ、痛い?」




痛みに顔を歪ませる俺を見て、利亜さんは満足そうに笑う。



……狂ってやがる。