戦闘態勢に入った俺達目掛け、50人は3人ずつ迫ってくる。






1人が1人の相手をして、倒したら次の相手がまた来る。




「……めんどくせぇ」




俺は鉄パイプを交わして目の前にいる男の腹を殴り、そうこぼした。






「……それもそうだけど、キリがないわねこれ」







聖里奈は男の太ももに蹴りを入れ、笑う。



「……掛けだ。いっぺんにかかってこいよ、クソッタレ共」





その時、光輝がとんでもないことを言い放った。





……おいおい、それはまずいんじゃねぇ?







突如、数十人が同時に俺達の元へ迫ってきた。




「妖斗、真凛、下がってろ」


そう光輝は背後にいた2人に、大層にやついた顔で言い放った。



「桃華、ちっと離れててくれるか?」



俺も、近くにいた桃華に小声で言う。