透き通るような金色の髪をした女は、そう言って妖斗を睨みつけていた。



「は?、馬鹿犬?」




何だそれ。




妖斗は顔を俯かせて、今にも泣きそうな顔をして身体を震わせていた。


「……てめぇ、どういうつもりだ?
ああ?
誰がてめぇなんかにこいつをやるかよ」



殺気を含ませた眼光で、俺はその女を睨みつけた。





「いいえ、あたしには貰う権利があるわ。だって、あたしはそのバカの育て親なのよ?」






……育て親?




「おい妖斗、まさかこの前翼咲にいってた女って……」




隣にいた妖斗は、俺のその言葉に無言で頷いた。



………マジかよ。




こいつが、妖斗を監禁した張本人?