「よっ!」


「……おかえり」



翼にぃを部屋に入れ、俺はベッドの上に座った。





「マジで髪が青いなー」




俺の隣に座った翼にぃは、青に近い紺色の髪を触って、笑った。


「……光にぃが補色?同士だから兄弟ぽくていいかもっていってた」





「ああ、それ反対の色って意味」



首を傾げて俺が言うと、翼にぃはそう教えてくれた。


「しっかし、妖斗が俺の実の弟ねぇ……。まぁ、それだったら学校でクラス違くなっても一緒にいる口実になるしな、楽っちゃ楽か」




腹を抱え、笑いながら翼にぃは言う。





「えっ、俺翼にぃとクラス離れんの」




……そういうの勘弁して欲しい。



「んー、流石に中3の時は同じクラスだろ。
高1からは翔太さん次第だな」