ただ、利亜さんには髪染めても会ったらバレるんだよなきっと。 「はぁ……」 俺はため息を吐きつつ、ベランダの柵の上で頬杖をついた。 一体いつまでここにいれるのか。 あの人は、きっと今も俺を探してる。 俺は、嫌なその確信を振り払うように顔を勢いよく左右に降った。 コンコン。 「妖斗、起きてるか?」 直後、翼にぃが部屋のをドアをノックしてきて、俺はすぐさま開けに行った。