大好きだったあの日常は、きっともう二度と戻ってこない。 それでも、……ただただ普通に生きていたいと思ったんだ。 無知で無能で馬鹿で愚かすぎた子供に、生きる権利も幸せになる価値もあるって言うのなら、 ……俺は、怖いけど光の世界に行くよ。 ……………自分が思うとおりに人生を歩めるよう、努力するよ。 ねぇ、兄さん。 ……待ってるよ俺は。 兄さんが目覚めるのを。 たとえ、あと何年かかろうとも。