荒い呼吸を、俺は整えた。
「はぁっ、はぁ……」
「やっと本音が出たな」
そんな俺を見て、翔太さんは屈託のない笑みを俺に向けた。
「なっ……」
徐々に、自分の頬が赤くなってくのがわかった。
クソ、胸くそ悪い。
「優姫」
「はいはーい!!」
翔太さんに呼ばれた優姫さんは、勢いよく返事をして片手に持っていたクラッチバックから何かを取り出した。
出てきたのは、松浦学院と書かれた
冊子だった。
それをテーブルに置き、優姫さんは笑う。
「松浦のパンフレットだ。妖斗、お前を1月8日から、季節外れの転校生としてこの学校へ迎え入れる。……8日の朝8時過ぎに、翼咲と一緒に理事長室まで来い」
「えっ、ちょっ、ちょっと待ってください!翔太さん、俺は……っ」
学校には行かないですって言おうとしたら、何故か声にならなかった。
…………学校に行く覚悟なんて、俺には全くもってない。
いっていいような人間じゃないのに。



