ピンポーン。



「はーいよ」



家のインターホンが鳴り、光にぃは慌ててドアを開けに行った。




真凛に巻かれたマフラーを首から取り、ダイニングルームのドアを開けてその様子を伺うと、玄関にいたのは知らない大人の男女の人が2人。




「久しぶりだな、光輝!!」



「翔太さん、来るなら教えてくれればいいじゃないすか!」




光にぃは、翔太と呼んだその人を見て嬉しそうに笑った。





「久しぶり、光輝!!」




女の人は、光にぃにそうそうに抱きついた。


「ちょっ、優姫(ユウヒ)さんやめて下さいよー」



光にぃは少しは頬を赤らめてるけど、別に嫌がってはいない。





誰だ?



「もう照れちゃって。あたしの可愛い義息子」



優姫と呼ばれたその人は、今度は光にぃにキスをした。




「……いや、本当にもうそろそろ勘弁して」





流石に嫌なのか、光にぃは抵抗した。







息子?





あ、義息子か。





「「しょっ、初代白龍総長八尾翔太様っ、
同じく初代姫八尾優姫(ヤオユウヒ)様!!
お久しぶりです!!」」







突如、玄関に行き聖里奈と真凛は
お辞儀をして叫んだ。




取り残された俺は、放心状態。