「妖斗、ほら。あったかいでしょ?」




真凛はバックから白と黒のギンガムチェックのマフラーを取り出し、妖斗の首にそっと巻いた。







「………うん。あったかい」






妖斗は、嬉しそうに笑う。





「……真凛、目閉じて?」






ポケットからピアスを取り出し、妖斗は穴が空いた真凛の耳にそれをかけた。





「はい、開けていいよ。鏡みれば、何かわかるよ」




目を開けた真凛は、バックにに入っていた化粧ポーチのようなものから鏡を取り出して、



嬉しそうに笑った。







「可愛い!!ありがとう妖斗」





真凛の耳には、 暁色をしたハート型のピアスがキラキラと輝いていた。