あの人、正気の沙汰じゃねぇ。





つーか金もらってきてねぇし!あー!







思い出して髪を引っ掻くも、時すでに遅し。





3万円パァじゃん。





しかも、多分こんな状況じゃもうあの人俺に依頼してくれねぇよ。









ていうか、やってた時もすげー怖かったし、
これ以上は流石に俺が耐えられねぇわ。



最悪。


時々、体を売るとメンレラなの分からない
が、俺の体に傷をつけようとする奴がいる。




俺の太ももとか、腕とか、足にハサミやカッターなどの刃物を刺して、楽しそうに笑うんだ。ひどい時は包丁で刺される。





金によっては引き受けるけど、本当にあれは苦痛なんて言葉じゃ言い表せない。




何十回、何百回、何千回と刃物で切りつけられるくらいなら、もはや急所を狙われて殺された方がマシだ。





…………まさか、麗羅さんもそっち側の人間とはな。





麗羅さんはいつも大金くれるし、やり方はけっこう乱暴だけど、喋り方は優しいし、シンナーとかやってる人には見えなかったんだけどな。


「……ハッ」
自分の不毛さを笑った。

そもそも未成年の子供を買うやつに、ろくな女がいるわけがない。