風呂場に隣接した洗面所に妖斗を連れてき、白髪を切る。 「……光にぃ、カットできる?」 「初代白龍の姫が美容院で働いてて、その人から教わった。すごい上手いわけじゃないけど、ある程度はな」 とりあえず髪は肩まで切ればいいか。 肩まで切った髪を、紺色の染髪料で染め上げていく。 数十分放置したあとに、シャンプーをしてドライヤーをかけてしまえば、 そこには肩まで伸びた紺色の髪を外ハネさせた妖斗がいた。 「似合ってんじゃん?」 上機嫌に、俺は妖斗の背中を叩いた。