「……翔太さん、俺は家族が欲しかった」 《ああ、知ってる。出来たじゃないか、ちゃんとした家族が。……おめでとう》 掛け布団を片手で掴んで、俺は嗚咽を漏らして涙を流した。 親父。 俺は、あんたを一生許さねぇよ。 あんな奴に、捕まってたまるかよ……。