俺は、ベットの前方にあるテーブルの上にあった携帯を取り、育て親の総長に電話をかけた。


《光輝か!久しぶりだな》




懐かしい、翔太さんの声が聞こえてきた。





八尾翔太(ヤオショウタ)さん。



白龍の初代総長であり、
俺の人生を変えてくれた人。






「……翔太さん、俺翼咲達に自分の過去の話しましたよ」




《ん、そうか!……よく話せたな。翼咲は何だって?》





「…………俺を、守るって」



俺の言葉を聞き、翔太さんは声を上げて笑った。




《アハハハッ!翼咲らしいな!!




良かったな、光輝》






その言葉だけで、俺はまた泣きそうになった。






俺、今日涙腺ゆっるいな……。