俺はその手を振り払い、立ち上がって光輝に思いきり叫んだ。





「アホかっ!!!泣きたいなら泣いとけよ!こんな時まで兄貴ヅラして見栄張ってんじゃねえよ!それとも、なんだ。俺達は、お前が弱音見せらんねぇほど……頼りねぇのかよ」







直後、光輝は目を見開いたかと思うと、ベッドの上に膝から崩れ落ち、俺の両足を力いっぱい掴んで、泣きわめいた。








「うっ、嗚呼嗚っ、ふぇ……っ」





喉仏から 光輝が絞り出した声は、まるでちっちゃな赤ん坊が泣いているみたいで、それは俺の胸をどうしようもなく締めつけた。







「……守るから。たとえ光輝が高校卒業して白龍引退しようと、俺と妖斗と聖里奈と真凛の4人で守るからっ!!





絶対、そんな奴の所には行かせねえから!!」





光輝を抱きしめ、俺は、我も忘れて叫んだ。






「光にいっ、ごめん。……ごめんなさい。





俺も、守るよ。光にぃを守るから、光にぃも………俺を守ってよ。






………俺、白龍を信じるよ」







妖斗はそう言い、俺達は3人で抱き合いながら泣きじゃくった。