「毎日毎日狂ったように殴られて、蹴られて、一度怪我が酷すぎて本気で死にかけたこともあったな。









あんなん父親だと思ったことなんて一度もねぇよ。





俺はあいつが大っ嫌いだ。






……それでな、ある日本気で逃げ出そうとしたんだよ。






家に帰ったら会うのは分かってたから、学校から駅まで歩いて、電車乗って逃げた。





……終電の駅まで。








でも、俺そん時身体中ボロボロでさ、生傷酷くって、父親への恐怖心から体調とかも崩しまくってて、




確か電車から降りた瞬間倒れたんだよな。






で、その俺を拾ったのが、初代白龍の姫と総長だった。







……妖斗、俺がお前らを拾ったのは、お前はまだ満たされる世界があるからだよ。








……親や兄に愛されてるのって、それだけで
案外素敵なことだぜ?」