「……なぁ、光輝は何で俺と妖斗を拾ったんだ?」 風呂に入り終わった後、俺は自分の部屋に入ってきた光輝にそう聞いた。 「……俺には、分からねぇよ。なんでそんな簡単に人を助けようと思えんだよ……っ」 桃華を助けたいと思った。 そばにいたいと思った。 でも、拒絶されて、……俺はどうすればいいのか分からない。 妖斗も、一度は俺達を拒絶した。 しかし、光輝は拒絶されても絶対に諦めなかった。 なんでだ。 なんでそんなことが出来る?