ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~





「……ただいま」




鍵を開けて家に入り、ダイニングルームに行くと、そこには光輝がいた。





「おっ、翼咲。デートはどうだった?」







「……普通」





「お前、なんかあっただろ?」



歯切れが悪いのを不審に思ったのか、
光輝は、俺の両肩を揺さぶった。



「……っ、うっさい!」





「はぁ。……1回落ち着け。


もうすぐ妖斗が風呂から出てくる。お前、またあいつに怖がられたいのか?」





ため息を吐いた光輝は、口をへの字に曲げて、そんなことを言ってきた。





「……ごめん」








「ん。とりあえず後で話聞いてやるから、妖斗の後に風呂行って、頭でも冷やせ」





光輝は、俺の頭を雑に撫でた。