空我先生がご飯を持ってきてから、俺達の間には長い長い沈黙ができた。 「……で? 別に隠してたのは怒んないから、ちゃんと説明してよ」 最悪。 俺は、もはや腹を括ることにした。 「………病院自体が嫌いな訳じゃないんだ。 俺は、病院の空気が嫌いだ」 傷のことも、今まで俺が考えてきたことも、 全てを話したらどうなるんだろう。 こいつは、軽蔑するのかな。 ……そうなったら、結構嫌だ。