《ねぇ、それ私とばっちり受けてない? 翼咲が勝手に言ったんでしょー!!》 「うっ……」 俺は思わず、言葉に詰まった。 完全に図星だ……。 《なーんて、嘘嘘。ありがとう。……初詣、楽しみにしてるね?》 「ああ、…………俺も」 電話が切れる直前、俺は聞こえるか聞こえないかくらいの声で、賛同の言葉を発した。 「つーばさ!」 その時、後ろから随分と楽しそうな光輝の声が聞こえてきた。