「何?、光輝知ってるの?」




聖梨奈さんが不思議そうな顔をして光にぃに尋ねた。






「あーもう分かったよ!!話せばいいんだろう話せば!!」





未だ頬を赤らめた翼にぃが大声を出して
言い放った。





「……歳は俺の一個下で、名前は鈴風桃華(スズカゼモモカ)。いっつも病室の中だと本読むか寝るかして暇を持て余してる。極度の読書家で、本人曰く小学生の時から入院してるらしい」





目の前にいる光にぃから目を逸らしながら、翼にぃは言った。








「「なるほど、つまりは文学少女ね」」



聖梨奈さんと真凛さんが声を揃えて言い放った。