「あ、妖斗。真凛にピアス買えばいいんじゃね? 4月から入るあいつの高校俺と同じだけど、校則緩いからピアスOKなんだよ」 翼にぃがそんなことを提案してくる。 「……探す」 俺は小声でいい、アクセサリー店の中を見回す。 「おし!じゃあ、妖斗のが決まったら、真凛達と同じ店行って服でも見てみるか。 光輝はどうするよ?」 頭の後ろで腕を組み、翼にぃは言う。 「俺もたまには服にする。あの聖梨奈が何選んでくれるのかも、気になるしな」 光にぃはそう言い、楽しそうに笑った。