「……ッ」



甲高い声に思わず悪寒が走る。吐き気がおしよせた。俺は咄嗟に片手で口を覆った。



何度やったって慣れはしない。




苦しくて、声を上げることしか出来ない地獄のような日々。






それでも、生きたいならやるしかない。





ヒト様の玩具に成り下がるしか、俺には生きる方法がない……。






病院から離れ、俺は麗羅さんの家へ向かって一目散に走った。





深呼吸をして二階建ての一軒家のインターホンを押すと、金色の髪を煌めかせた麗羅さんが現れた。