なんか、こうやって見ると中一みたいだよなぁ……。 幼くて、思春期まっただ中で、 自分の環境に耐えてこれなかったんだろうな……。 俺は妖斗に近づき、白髪をそっと撫でた。 「んっ、暁にぃ……」 眠っている妖斗がそう寝言を呟く。 暁にぃ、ね……。 確か、拾った時も病院でそんなこと言ってたな。 次楽暁斗、か……。 俺達白龍が、その兄の代わりに こいつの寂しさを埋めてあげられたら……。 ………いや、たとえこいつにそれを頼まれてなかろうとも、必ず埋めてみせる。