極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

「愛してる、そよか。これからもずっと一緒にいて、二人で幸せになろう」

ニューヨークのストリートを歩きながら、顔を寄せてささやかれた言葉は、とほうもなく甘くて。

「うん!」と弾む足取りで、子どもみたいに元気な返事をする。
思えばずっと、彬良くんとこうやって手をつないで歩いてきた。
———あきらくん、お祭りでね、打ち上げ花火あるんだって。観に行きたいの。
———いいけど、人が多いから、はぐれないようにね。

どんなところでも、彼が隣にいて手をつないでいてくれたら、不安なんて何もなかった。
だからこれからも、こうしてわたしたちは一緒に歩んでゆく。

「彬良くん、マーケットにね、アップルサイダーのすごく美味しいお店があるんだって。飲んでみない」

「うん、いいよ」

「冬はシナモンたっぷりのホットサイダーになるんだって。それも美味しそうだよね」

「へえ、じゃあ冬も来てみようか」

「うん! あ、ユニオンスクエアが見えてきたよ!」

二人で歩む道のりは、続いてゆく。



【完】