だけど、不意に離れてく腕に目を開けるとーー



青くんがいた。



お姫様ダッコされている私。



ドキッーーー




不覚にもドキドキした。



見つめる穏やかな瞳、吸い込まれそう。



「美心、おはよ。


寝れた?」



「うん、寝れたよ。



あの、私ーー」


この状況、どうしたら………。



私、お姫様ダッコのままなんだけど。



「んっ?」


いや、んっ?じゃなくてね………。



「恥ずかしい………ッッ」



顔が赤くなる。


無意識にした行動。


顔を、隠したくて青くんの胸に顔を、埋めた。



「本当、可愛すぎだろう」




えっ………?青くん?


青くんを見ると、顔が赤い。


青くんの意外な一面に、ドキドキした。