「どうした?」


何だか、うつむき加減な美心を連れて青と廉がいた。


嫌な予感しかない。


また女か?


「雷、美心には敵が多すぎる。

俺達で守らないと。狼が、襲いにくるから」


狼?襲いに?



何となく青の言ってることが、分かって思わず眉間にシワが寄る。


側に美心がいるための配慮か、遠回しの言い方の青。


それでも、十分伝わったけどーー。