「私は転校するから、中山くんとは付き合えない。

私なんかより、もっといい子がいる。」

本当は好きだけど。

「俺のこと、嫌い?」

「嫌いなんかじゃない!

むしろ、好きだし本当は付き合いたいけど。

きゃっ!」

突然くるりと体を向けられて視線がぶつかる。

「なら、良かった。」

抱きしめられた。

「中山くん…?」

「距離なんて関係ない。

柚鈴が好きでいてるれるならそれだけでいい。

だから、俺の隣に居て。

毎週会いに行くし、電話も毎日する。

だから、もう嫌なんだよ。

柚鈴が離れるのは。」

「中山くん…。」

また、視線がぶつかる。

ゆっくり顔が近づいてきて、自然と目を瞑る。

「柚鈴、好きだ。」

「私も…んっ。」

キスをした。

これから、何があっても大丈夫だよね。

2人で乗り越えられるよね。

大好きだよ、日向くん。



終わり