なんでこうなっちゃったかな…

走っているのに、さっき拒絶したのに、

何故か、涙が溢れる。

「もぅ、今更遅いんだよぉ。」

息が切れて、家に帰る途中の道で座り込んだ。

すると、背中が暖かい温もりに包まれた。

甘い匂いがする。

知ってる匂い。

中山くんの匂いだ。

「柚鈴。ごめん。」

「……。」

涙が止まった。

「ごめん、ごめん、ごめん。」

「なんで、謝るの。」

謝ってなんになるの。

もう、遅いんだよ。

「柚鈴、こっち向かなくていいから。

このままでいいから。

話を聞いてくれ。」

「……。」

話?なんの?

話して、何になるの?

そう思いながらも、話を聞くことにした。