なんでこうなっちゃったかな…

「ゆ、ず…?」

「用事ないなら、帰るから。

さっさと、離して。」

本当に早く帰りたい。

泣いてしまいそうだから。

なんで、中山くんが辛そうな顔をしてるんだろう。

辛いのは、私なのに。

余計に怒りがこみ上げる。

「ごめん。」

「なにが?

私、謝られる事されたっけ?

私が邪魔だから、冷たくしたんでしょ?

だから、離れたのに今更何?」

謝ってもらえた嬉しさと、我慢していた怒りが一気に押し寄せる。

こんなに、イライラしてのは初めて。

今は、この男が憎い。

「ごめん。」

「だから、なんなの?

ごめんしか言えないの?」

「ごめん。」

何も言わないこの人が気持ち悪く思えて。

「もういい!離して!」

無理やり手を振り払って全速力で走る。

「柚鈴!」