「でさ、今日、泊めてくんね?」 「……は? なんでそうなる。家に帰れよ」 冷たく言い放った俺に、亮太は家に帰れない理由を話し始めた。 俺と旅行に行くと嘘をついた亮太。 家族は「亮太ばかりズルイ」と言って、亮太抜きで旅行に出かけたらしい。 しかも、亮太は家の鍵を持ってきていなかった。 「……直樹くん。できればあたしも……」 上目遣いで俺の顔色を窺うようにして、今度は紗枝が頼んできた。