「ごめん、直樹。ちょっと出てくれる?」 自分の分と親父の分のケーキを切り分けているおふくろに言われ、玄関へと向かう。 「どちらさま……」 ドアを開けると……。 そこには、半泣きになっている亮太と、その後ろで申し訳なさそうな表情を浮かべている紗枝が立っていた。 「……亮太? 紗枝ちゃん!?」 「ごめんね、直樹くん。突然……」 「いや……。て言うか……なんで……」