亮太は今日のことを、嬉しそうに俺に何度も話してきた。 どこのホテルに泊まるとか。 夕食後、部屋でクリスマスケーキを食べるとか。 紗枝へのクリスマスプレゼントに指輪を買ったとか。 「へぇ、そうなんだ」 無理に笑い、感情のこもっていない相槌をうつ。 何度も、何度も……。 そして、一瞬、思ってしまったんだ――。 今日の計画が、ダメになってしまえばいいのに……。