「おはよう、直樹くん」 遠くから見ているだけだった紗枝。 その紗枝が今、目の前にいる。 俺の名前を呼び、「おはよう」って言いながら微笑んでいる。 でもそれは、 紗枝が俺の親友・亮太の彼女になったからであって。 もしも紗枝が、 亮太の彼女でなかったら、俺は未だに紗枝を見ているだけだった。