あくまでも亮太に作ってきたと言っていた。 そして、亮太が前日の夜に送った、『学校を休む』というメール。 紗枝は、お姉ちゃんが勝手に返信して、自分は知らなかったと言い張っていた。 その話を聞いて、 「そんなことあるわけがない」 って、紗枝が俺のために弁当を作ってくれたと一瞬でも思った自分を鼻で笑ったんだ。 「その様子じゃ、メモにも気づいてなかったみたいだね」 「……メモ?」 「お弁当箱に入っていたメモ」 「いや、気づいたけど……。【食べてくれてありがとう】って」