_10年前…。
俺はまだ7歳で、晴は6歳だった。
俺たち家族は仲がよかった。
“理想の家族”とご近所さんに言われるくらいに。
俺は小さい頃、やんちゃで元気が有り余る悪ガキだった。
それと反して弟の晴は聞き分けが良く、素直で良い子だった。
「もう!優!なんでこんなに泥だらけなの?」
泥遊びをした俺は帰って早々、母さんに怒られていた。
「友達と泥遊びしたー!」
元気一杯にニコニコ笑う俺をソファから見てた父さんが言った。
「泥遊びいいな〜。男の子はそーでなきゃ」
そう言って優しそうな笑顔を俺に向けてくれる。

