しばらくシーンっとした生徒会室だったが、やっと性悪生徒会長が声を発した。
「…弟子?……姫じゃないのか?」
姫…?
なんじゃその暴走族とかけ離れたメルヘンチックな言葉は。
「姫ってなんですか?」
姫は姫だって真顔で言われたら戸惑うけど性悪生徒会長はなぜかびっくりしながら教えてくれた。
「簡単に言うと姫は総長の彼女で、暴走族が守る存在だ。」
え。総長の…彼女?
暴走族が守る存在…?
じゃあ私は絶対に姫なんかじゃなくて弟子だ!
だってだって!総長の彼女になんて絶対にならないし!!
私はどちらかというと姫を守る存在ってことだよね。
弟子だし。

