「…大切な仲間がいる人に限ってその仲間に頼ろうとしない。だいたい、迷惑をかけたくない…とか、頼っても見捨てられたら…なんて思って頼れない人がいる」




「っ…!」







多分、佐野くんは迷惑かけたくないとか見捨てられるんじゃないか…って思ってるんだよね。



だから素直に頼れない。







仲間側からしたら、そんなことない!頼れ!って思う反面、



本気でぶつかったら…、無理やり聞いたら…、もっと心を閉ざしてしまうんじゃないか……って“逃げてしまう”







「怖いと思うことは間違いじゃない。でも、その怖さを乗り越えたら自分に自信がつくよ」






「…ぇ?」




「ずっと怖がってるままじゃ、変われないし、成長しない。そして、互いに間違う」