わたしと専務のナイショの話

「私、『猫にひかれた女』じゃなくて、『猫にはねられた女』だったんです、中学のときのあだ名。

 そうですよ。
 私、猫に弾き飛ばされたんで、ひかれたわけじゃないですもんね」

 早く伝えなければというように、早口で語ってくるのぞみに、

「どうでもいいだろっ、その話ーっ」

 思わず、そう叫んでいた。