そして週末。昨夜から散々洋服のコーディネートを迷ったけれど、無難に膝丈までのワンピースを着て、髪の毛は邪魔にならないようにやっぱりふたつに結んだ。
待ち合わせ場所は隣街の駅前。電車よりもバスのほうが早いので私はバスを利用して。駅のターミナルにある噴水まで向かうと、すでに松本先輩となぎさ先輩がいた。
「なつめちゃん、おはよう!なぎさのこと引っ張ってきたよ」
得意げな松本先輩とは違い、なぎさ先輩は少し不機嫌。
「べつにすっぽかすつもりなんてなかったよ」
「分かんないだろ。お前、休みの日は昼過ぎまで寝てるし、普通に寝過ごしたってパターンが見えたんだよ」
「だからって、あんなに朝早くインターホン鳴らしに来なくてもいいじゃん。待ち合わせは10時でしょ。拓人何時に来たか覚えてる?8時だよ、8時」
「学校行く時と変わらない生活リズムでいいだろ」
「学校の日だって8時には起きてないよ」
なにやら言い合いがはじまってしまい、おろおろとしていると、制止するように「ゴホンッ」と後ろから咳払い。
「もう、公共の場で喧嘩はやめてくださいよ」
振り向くと、そこには詩織先輩がいた。
詩織先輩は髪の毛をアップにしていて、服装は襟つきのブラウスに、スタイルが強調されるタイトなスカート。
学校にいる時の先輩も綺麗だけど、今日は一段と大人っぽくて同性の私でも見とれてしまう。
当然想いを寄せている松本先輩は……めちゃくちゃ鼻の下が伸びていた。
これじゃ、バレバレですよ、なんて心の中で思いながらも、私もなぎさ先輩のことをチラチラと見てしまう。



