心にきみという青春を描く




「い、いつ撮ってたんですか?っていうか別に送らなくても……」と慌てる気持ちとは裏腹に、早速なぎさ先輩からの返事が届いていた。


【つよい(笑)】 

一気に恥ずかしくなり、「もう!」と松本先輩を叱った。

グループメッセージはみんなに共有されて、最初は参加していなかった天音くんも今ではアプリをインストールして一緒にやり取りをしている。


部活の用事がある時にだけ使っていたメッセージも最近は毎日するようになり、5人で雑談することが日課になっていた。

個性が強くて性格はバラバラだけど、みんなで集まると何故だかカチッと相性が合う。

いつかみんなそれぞれの道に進んでいくけれど、何年経っても私はこの繋がりを大切にしたいと思っている。


【なつめは美術展の絵は順調?】

【今日キャンバスに描きはじめたところです。先輩はどうですか?】

【いい感じ。なつめの作品が完成したら一番に見せてね】

【はい!】

なぎさ先輩とのやり取りが終わり、私はスマホをポケットに閉まった。


美術室では再びみんなが作品作りをはじめていた。その姿に私は自然と丸椅子に腰かけている背筋が伸びる。


……よし。私も置いていかれないように頑張ろう!