心にきみという青春を描く




そのあと30分ほどバスに揺られて、私たちは宮ノ森公園に到着した。

公園内の広さはなんと東京ドーム三つぶん。園内の半分を締めているのがキャンプ場であり、一年中テントを張ることができるんだとか。

私たちはその中のログハウスが建ち並ぶ場所へと行き、101と書かれた家に私たちは宿泊する。


ログハウスの中にはテレビやコンセント、冷蔵庫もちゃんとあり、階段を上がって二階に行くと人数ぶんの布団が端のほうに詰まれていた。


「ログハウスってホテルとは違ってなにもないイメージがありました」

「今は家族連れでもキャンプするから予約さえすれば、しっかり用意しといてくれるよ。風呂はないけど、園内に大浴場があるから問題ねーし」

適当な藤田先生が、なんだか頼もしく見えてきた。……と、そこへ荷物を置いた詩織先輩も二階に上がってきた。


「っていうか、まさか川の字で寝るんじゃないですよね?」

ログハウスの構造上、一階がリビング、二階が寝室って感じで、きっと家族ならここで布団を敷いてみんなで寝るんだろうけど……。


「俺は不純異性交遊は賛成派だから」

「そんな品がないことばかり言ってるから今でも独身で、保健室の先生に相手にされないんですよ」

「ちょっと誰か笹森黙らせてくんない?」


結局いつもどおり詩織先輩が指揮をとり、男子は一階、女子は二階で寝ることになり、早速外になにがあるか探察しながら、絵を描きに行くことになった。