「うわ、最悪。グー出せばよかった」
天音くんと。
「スーパーって駅前のでいいですか?それとも安くお肉が買えるところってあります?」
詩織先輩だ。
とっても意外な組み合わせだけど、文句を言う天音くんとは違い、詩織先輩はすでに買い出しに行く準備をしている。
「ちょっとクーポンがないか調べますね」と、今はスーパーのチラシやお得情報は検索すればすぐに分かるので、詩織先輩はスマホをスクロール。
そんな先輩にバレないように、松本先輩が天音くんに耳打ちをした。
「おい、天音。ふたりきりだからって笹森に変なことすんなよな」
「そんなこと心配してるなら僕の代わりに行ってくださいよ」
「バカ、お前……さ、笹森とふたりで買い物なんて、なに喋ったらいいか困るだろ」
「身体はでかいのに気は小さい……痛っ!なにするんですかっ」
叩かれた頭を天音くんが押さえている中、「芦沢くん、行くわよ」と詩織先輩に呼ばれて、松本先輩を睨みながら買い物へと出掛けた。



