ふと、高校一年生の時の出来事を
思い出し、僕は話し始めた。



「恭也くん、明日は1ヶ月記念日だね」

「え、それなんですか?先輩」


僕は高校一年生の時
迫られた2つ上の先輩と付き合っていた時があった。


「え、ほら、先月の12日に付き合ったでしょ?どこかお出かけする?」

「すみません、明日は予定があるので。
では。」


すると次の日の朝
下駄箱に手紙が入っていた。


「記念日一緒に過ごしてくれないなんて
考えられない。

別れてください。さようなら。」


正直、意味がわからなかった。
そんなこと言ったら記念日なんて毎月あるじゃないか。

毎月出費がかさむわ。






まぁ、当時
そこまで好きでもなかったから
悲しみはしなかった。