不意に意識が戻った。


一瞬、ここがどこで自分が何をしていたのかわからなくなる。


しかし、足に走る痛みですべてを思い出した。


体を起こして自分の足を確認すると、右足の小指が綺麗に無くなっていた。


前回のように肉をそいだのではなく、完全に切断したのだ。


その痛みにより、数分間気絶してしまっていたようだ。


あたしは頭を強く振り、傷口にタオルを巻いた。


次々と出て来る血は暖かい。